不動産まるわかり大全

売却の流れと媒介契約

ねだんが分かったら、いよいよ家を売るスタートです。とはいえ、家を売るのは、一生に何度もないこと。「なにから始めればいいの?」と心配になりますよね。だいじょうぶ。このページで家を売る全体の流れと、さいしょの大きなポイントである媒介契約(ばいかいけいやく)=不動産会社にお願いするやくそくを、じゅんばんに見ていきましょう。

家を売る全体の流れ ― 8つのステップ

家を売るのは、だいたい次のじゅんばんで進みます。さいしょに全体の地図を頭に入れておくと、「いま、どこにいるか」が分かって安心ですよ。

図1 家を売る流れ。相場しらべから始まり、もうけが出たら次の年の確定申告まで続く

ねだん(査定)=売れるねだん、ではない

ここで大事な注意です。不動産会社が出す査定のねだんは、これまで売れた家などをもとに「だいたい3か月くらいで売れそう」と予想したねだんです。その金がくで売れる「やくそく」ではありません。じっさいに売れるねだんは、買う人とのそうだんや、そのときのようすで変わります。

媒介契約は3しゅるい ― 一般・専任・専属専任

不動産会社に「家を売るのを手つだって」とお願いするやくそくを媒介契約(ばいかいけいやく)といいます。これには3しゅるいあります。「何社にお願いできるか」「自分で買う人を見つけてよいか」「会社のやることがどれくらい多いか」がちがうのですね。

図2 3しゅるいの媒介契約のくらべ。右へいくほど1社へのしばりが強く、会社のやることも多い

もっとやさしく言いかえると、こうなります。

  • 一般媒介=何社にもいっぺんにお願いできる。広く買う人をさがせるけれど、各社「ほかで決まるかも」と本気になりにくいことも。人気の家で、会社どうしをきそわせたいときにむいています。
  • 専任媒介=1社だけにお願いする。会社はしっかり動いてくれて(レインズ登録・ようすの報告がある)、自分で買う人を見つけたら直接やくそくしてもOK。ちょうどよく、いちばん人気です。
  • 専属専任媒介=1社だけ+自分で買う人を見つけても、かならずその会社をとおす。いちばんしばりが強いぶん、報告は週1回以上、レインズ登録もいちばん早く、会社のやることもいちばん多い。手あつくサポートしてほしいときにむいています。

つまり、「売る人の自由」と「会社のやることの多さ」は、シーソーの関係なのですね。1社に強くしばってもらうほど、会社はこまめに報告し、レインズにも早く登録してくれます。

1社だけにお願い 自分で見つけてもダメ 報告は週1回以上 レインズ登録5営業日以内 専属専任媒介
図3 しばりが強いやくそくほど、会社のやること(報告の回数・登録の早さ)も多くなる

このページのまとめ

  • 家を売る流れは8ステップ(相場しらべ→査定→媒介契約→売り出し→内見→そうだん→契約→お金とかぎの受けわたし)。もうけが出たら次の年に確定申告。
  • 査定のねだんは「3か月で売れそうという予想」で、やくそくではない。高すぎるねだんに注意。
  • 媒介契約は一般・専任・専属専任の3しゅるい。しばりが強いほど会社のやることも多い。
  • かこいこみをふせぐため、レインズ登録の証明と報告のかくにんを。

さいごのページでは、家を売るときにさけてとおれない税金を見ていきます。カギは「5年のかべ」と「3,000万円特別控除(とくべつこうじょ)」の2つですよ。