不動産まるわかり大全

ローン控除・団信・繰上返済

さいごに、住宅ローンをかしこく使うためのお得なしくみを学びましょう。税金が戻ってくる「ローン控除」、まんがいちに備える「団信(だんしん)」、利息を節やくする「繰上返済(くりあげへんさい)」、そして夫婦で力を合わせる「ペアローン」。どれも知っているかどうかで、はらう金が大きく変わってきますよ。

税金が戻ってくる「ローン控除」

まずは、とってもお得な住宅ローン控除(こうじょ)です。これは、住宅ローンを借りて家を買うと、はらった税金の一部が戻ってくるしくみのこと。お買いものでもらえる「ポイント還元(かんげん)」みたいなイメージですね。さいきん(2024〜2025年に住んだ場合)のきほんルールはこうです。

毎年戻ってくる金は年のおわりのローン残高 × 0.7%です。「残高(ざんだか)」というのは、その時点でまだ返していない借金ののこりのこと。たとえばのこりが3,000万円なら、3,000万円の0.7%=21万円が戻る、というイメージです(じっさいには上限などがあります)。

戻ってくる金の上限は、家のエコ性能(しょうエネの度合い)が高いほど、また子育て中の家ぞくや、わかい夫婦ほど大きくなります。性能が上がると、かいだんを上がるように上限も上がっていきますよ。

0 万円 ふつうの家 しょうエネでないと原則ゼロ 4000 万円 しょうエネ基準の家 4500 万円 もっとエコな家(ZEH) 5000 万円 とくにエコな家(認定住宅) いちばん大きい
図1 家のエコ性能が高いほど、戻る金の上限がかいだん状に上がる(子育て・わかい夫婦の場合)

まんがいちに備える「団信」

団信(だんしん)は、ローンを返しているとちゅうで、借りた人が亡くなったり、重い障害をおったりしたとき、のこりのローンがゼロになる保険です。のこされた家ぞくは、ローンのない家にそのまま住みつづけられます。いわば「住宅ローン版の生命保険」ですね。

借りた人にまんがいち 銀行 のこされた家ぞく 団信(保険会社)
図2 団信のしくみ。まんがいちのとき、保険会社が銀行にのこりを返し、家ぞくにはローンのない家がのこる
  • ふつうの団信:多くの銀行では入るのがじょうけん。保険のお金は金利にふくまれていて、とくに上のせなしで入れることが多いです。
  • 病気にも備える団信:がんや大きな病気にも備えるタイプ。金利を少し上のせします(がん団信で年+0.1%くらい)。
  • ワイド団信:もち病があってふつうの団信に入れない人向け。年+0.3%くらい上のせするのがふつうです。

利息を節やくする「繰上返済」

繰上返済(くりあげへんさい)は、毎月の返済とはべつに、まとまったお金を返して、借金のもと(元金)を直接へらすことです。お年玉でいっきに借金をへらすイメージですね。へらした分には、もう利息がかからないので、ぜんぶの利息を節やくできます。やり方は2つあります。

返してきた年数(年) 借金ののこり(万円)
  • 期間短縮型(早く終わる)
  • 返済額軽減型(毎月が軽い)
図3 同じ金を繰上返済したときの、借金ののこりのへり方。「期間短縮型」は早く終わり、「返済額軽減型」は毎月が軽くなる
図4 2つのやり方のくらべっこ。○=あてはまる、×=あてはまらない

夫婦で借りる「ペアローン・収入合算」

1人の年収(ねんしゅう)ではほしい家にとどかないとき、夫婦のお金を合わせて、もっと借りる方法があります。それが「ペアローン」と「収入合算(しゅうにゅうがっさん)」です。団信やローン控除のあつかいが、けっこうちがうので見てみましょう。

図5 夫婦で借りる3つのやり方。団信とローン控除のあつかいが大きくちがう

おつかれさまでした!これで購入カテゴリはおしまいです。よさんの決め方から家えらび、買うときの流れとお金、住宅ローンのきほん・金利・控除まで、家を買うぜんたいの地図がつかめましたね。じっさいに動くときは、かならず新しいおおやけの情報と、専門の人(不動産屋さん・お金の専門家・税理士さん)に確認しながら進めてくださいね。