不動産まるわかり大全

物件選びと失敗の回避

このページは「もうけ方(攻め)」ではなく、「失敗しない方法(守り)」のページです。じつは、不動産投資で大きく失敗する人の多くは、物件えらびよりも先に、業者(ぎょうしゃ)の言葉をそのまま信じてしまって、つまずいています。ここまで学んだ知識を「おまもり」にして、どう物件を見て、どう失敗をよけるかを学びましょう。

買う前に見る、4つのポイント

物件を買う前には、つぎの4つをぜんぶ組み合わせて見ましょう。どれか1つだけで決めると、まちがえてしまいます。お医者さんが、熱・のど・せき・お腹をぜんぶ調べてから病気を見つけるのとおなじですね。

実質利回り かかるお金こみのもうけ 手残り お財布にお金が残るか もうけと金利の差 目安は2%以上 返済の重さ 家賃に対する返済の割合 買うか決める
図1 買うかどうかを決める、まんなかの4つのポイント。実質利回り・手残り・もうけと金利の差・返済の重さを、1つだけでなく、ぜんぶいっしょに見ます。
  • 実質利回り…見かけではなく、かかるお金をぜんぶ引いた、ほんとうのもうけの率を見ます。
  • 手残り…返済・かかるお金・税金を引いて、お財布にお金が残るか。残ること(黒字)が大前提です。
  • もうけと金利の差…物件のもうけの率 − 借りる金利。目安は2%以上
  • 返済の重さ…家賃のうち、どれくらいが返済に消えるか。多すぎると、空き部屋や金利アップにとても弱くなります。

初心者がやりがちな失敗

失敗には、じつは「いつものパターン」があります。先に知っておくだけで、かなりよけられますよ。

  • 見かけの利回りだけで飛びつく…かかるお金や空き部屋を考えていないので、ふたを開けると赤字。
  • 業者の「住みたい人は多いですよ」をそのまま信じる…自分で場所や人の数を調べず、あとで空き部屋に苦しむ。
  • 「税金が安くなる」「年金がわりになる」に流される…そのうらにあるこわいこと(修理代・空き部屋・金利)を分かっていないまま契約。
  • 自分のお金ゼロで始める(フルローン)…返済が重く、ちょっとの空き部屋や金利アップで赤字に。
  • セミナーや営業の話で、その場で決めてしまう…よく考えず、すすめられるまま契約してしまう。

わるい業者のセールストーク — 赤信号チェックリスト

つぎのような言葉が出てきたら、赤信号(あぶないサイン)です。信号が赤のときは、いったん立ちどまりますよね。1つでも当てはまったら、立ちどまって、よく考えてください。

上手な売り方 — 「いつ・いくらで売るか」を先に考える

不動産投資は、買って終わりではありません。「いつ・いくらで売って終わりにするか」を、先に考えておくことが、トータルでもうかるか損するかを決めます。持っているあいだの家賃(おこづかい)と、さいごの売却(フリマ)を、セットで考えるんですね。

図2 買ってから売るまでの流れです。持っているあいだは家賃をもらいつつ、デッドクロスや税金の段差に気をつけて、5年をこえて(長期)から売ると、税金をおさえやすくなります。

まとめ — これだけは、おぼえておこう

さいごに、この投資カテゴリ全体の大事なところを、表にまとめます。こまったときに立ちかえる「たからの地図」として、使ってくださいね。

図3 不動産投資の大事なところ早見表(はやみひょう)。それぞれの「落とし穴」とセットでおぼえるのがコツです。