不動産まるわかり大全

住宅ローンの基本

ここからは住宅ローンのお話です。住宅ローンというのは、家を買うために銀行から大きなお金を借りて、何十年もかけて少しずつ返していくしくみのことですね。お金の話はむずかしそうに聞こえますが、おこづかいやちょきんにたとえながら、いっしょにやさしく見ていきましょう。

まずはさわって体感!返済シミュレーター

むずかしい話の前に、まずは自分で数字を動かしてみましょう。下のシミュレーターで、借りる金・利息(りそく)・返す年数を変えると、毎月いくら返すか・ぜんぶでいくら返すか・そのうち利息はいくらかが、すぐに変わります。利息というのは、お金を借りたお礼として、もとのお金にプラスしてはらう分のこと。図書館の本とちがって、お金は「ありがとう代」をつけて返すのですね。

住宅ローン返済シミュレーター

毎月返済額

-

総返済額

-万円

うち総利息

-万円

元金 利息
図1 住宅ローン返済シミュレーター。スライダーや数字を自由に動かしてためせる

返し方は2しゅるい

住宅ローンの返し方には2つのやり方があります。名前はにていますが、毎月返す金の変わり方がぜんぜんちがいます。

  • 元利均等(がんりきんとう):毎月返す金がずっと同じ。おこづかい帳でいうと「毎月かならず1,000円ずつ返す」みたいな感じ。家計の計画が立てやすく、多くの人がこちらをえらびます。
  • 元金均等(がんきんきんとう):さいしょは多めで、だんだん少なくなっていく返し方。さいしょがしんどいけれど、ぜんぶの利息は少なくてすみます。
返してきた年数(年) 毎月返す金(万円)
  • 元利均等(ずっと同じ)
  • 元金均等(だんだん減る)
図2 毎月返す金の変わり方。元利均等はずっと平ら、元金均等は右肩下がり(3,000万円・1%・35年のイメージ)
図3 2つの返し方のくらべっこ。○=あてはまる、×=あてはまらない

毎月いくら返す?(元利均等の計算式)

元利均等で毎月返す金は、借りる金・利息・返す回数の3つから、ある計算式(しき)で決まります。むずかしそうに見えますが、「どの記号が何をあらわすか」が分かれば大じょうぶ。下の図でかくにんしましょう。

M = P × i × (1 + i)n ÷ {(1 + i)n − 1}

M:毎月返す金(円)

P:借りる金(円)

i:1か月分の利息のわりあい(年の利息 ÷ 12)

n:返す回数(返す年数 × 12。35年なら 420回)

図4 元利均等で毎月返す金をもとめる式と、それぞれの記号の意味

ポイントは2つ。「1年分の利息を12でわって、1か月分にする」ことと、「年数を12ばいして、月の回数にする」ことですね。1年は12か月だから、12でわったり12をかけたりするのです。