不動産まるわかり大全

物件選びとチェックポイント

よさんが決まったら、いよいよ家えらびですね。住む家は、大きく分けると「新しい家(新築)か、だれかが住んでいた家(中古)か」×「マンションか、一戸建て(いっこだて)か」で4つのタイプに分かれます。さらに一戸建ては「できあがった家を買う(建売)」と「ゼロから建てる(注文住宅)」に分かれます。このページでは、それぞれの向き・不向きと、家を見るときのコツを、やさしく見ていきましょう。

5つのタイプ、どれをえらぶ?

まずは全体を、「ねだんの高さ」と「自由にできる度合い」の2つの方向でならべた地図で見てみましょう。上にいくほどねだんが高く、右にいくほど自分の好きなように作れます。

新築マンション 注文住宅 新築一戸建て(建売) 中古マンション 中古一戸建て
図1 家のタイプの位置。右へ行くほど自由に作れて、上へ行くほどねだんが高め

それぞれの特ちょうを、住む人の目線でかんたんにせつめいしますね。

  • 新築マンション:せつびが新しくてキレイ。管理(かんり=建物のおせわ)もしてもらえて、駅の近くが多いです。でもねだんは高めです。
  • 中古マンション:新築より安く、じっさいの部屋(日あたりやながめ)を見て決められます。せつびの古さや、あとで出てくる「修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)」の貯まりぐあいに気をつけましょう。
  • 新築一戸建て(建売):ねだんがはっきりしていて手つづきがスムーズ。土地が自分のものとして残ります。間取り(まどり=部屋の配置)は変えられません。
  • 中古一戸建て:ねだんが安く、土地が手に入ります。古い分、いたみ(雨もりやシロアリ)に注意。建て直せない家もあるので気をつけて。
  • 注文住宅:間取りもデザインも、ぜんぶ自分で決められます。そのかわり住めるまでだいたい11か月〜1年2か月とながく、こだわるとお金もふくらみがちです。

5つのタイプを「ねだんの安さ」「自由さ」「すぐ住めるか」「資産(しさん=財産)として残るか」「手間(てま)の少なさ」の5つで点数にすると、強いところ・弱いところがはっきりします。ここでは新築マンション中古一戸建てをくらべてみましょう。外がわに広がるほど「良い」という意味です。

  • 新築マンション
  • 中古一戸建て
図2 新築マンションと中古一戸建てのくらべっこ(5だんかい、外に広いほど良い)

場所と部屋、ここを見よう

建物は直せても、場所は動かせない」という言葉があります。そのとおりで、場所えらびはとても大事。次の5つを、かならずチェックしましょうね。

  • 交通(こうつう):駅まで歩いて何分か、急行(きゅうこう)がとまるか。駅から遠いと、あとで売るときに安くなりやすいです。
  • くらしやすさ:スーパー・病院・公園が近いか。線路や大きな道路のうるささはないか。
  • 学校:学校の評判や、通学路(つうがくろ)が安全かどうか。
  • 安全(ハザードマップ):その町が出している「災害(さいがい)のきけんマップ」で、こう水や土砂(どしゃ)くずれのリスクを見ます。
  • これからのこと:これからにぎわう町か、人がへっていく町か。

買ってはいけない家の特ちょう

安く見える家には、思わぬおとし穴がかくれていることがあります。次のような家は、とくに気をつけましょう。

図3 買う前にかならずたしかめたい、あぶない家の特ちょう

目に見えないお金は「氷山(ひょうざん)」

家は「買って終わり」ではありません。じつは買ったあとも、ずっとかかり続けるお金があります。海にうかぶ氷山(こおりの山)を思いうかべてください。水の上に見えているのはほんの少しで、水の下に大きなかたまりがかくれています。家のお金も同じで、ローンの返済の「下」に、こんなお金がかくれているのです。

15 18 12 24 73 万円/年
  • 土地・建物の税金
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 火災・地震の保険
  • ちゅう車場代
図4 マンションで毎年かかる、目に見えにくいお金の例。ローンの返済とはべつにこれだけかかる
  • 土地・建物の税金(固定資産税など):もっているあいだ毎年かかります。1年で10万〜20万円くらい。
  • 管理費・修繕積立金(マンション):合わせて月2万〜3万円くらいから。建物が古くなると、修繕積立金は高くなりがちです。
  • 直すお金(一戸建て):マンションとちがって自分でためておきます。かべや屋根の直しに、1年で20万円くらいがめやす。
  • 火災・地震の保険、ちゅう車場代、町内会費(ちょうないかいひ)など。